2017年03月28日

2007年に始まった金融危機と今後の動向

Doug Caseyは、アメリカの著名な投資家でベストセラーの著作家(代表作は"Crisis Investing")です。また、彼が創始したCasey Researchは、オーストリア学派の観点に立つ金融関係のニュースレターを発行しています。最近、インタビューで(usawatchdog.comとinternationalman.com)、アメリカや世界の変動、危機について語っています。まとめてみます。

2007年に始まった現在の金融危機は、巨大な金融ハリケーンに襲われたようなもので、2008年、2009年に大きな被害を受け、今は、このハリケーンの目の中にいる状態だと言っています。これから、ハリケーンが通り過ぎる渦に巻き込まれるのですが、2008年、2009年よりもずっと厳しく、また、かなり違う種類のダメージを受けると言っています。

現在、金融市場はすべてバブル状態で、その中でも、債権市場のバブルが最も大きい。政府は金利をゼロ、あるいはマイナスまで下げ、それによって生み出された莫大な量の通貨は、金融市場に石油を注ぎ込んだようなもの。これがインフレを引き起こし、債権市場や株式市場でのバブルを生みだし、さらに、世界の多数の国で不動産バブルを起こしていると。

また、トランプ大統領の政策については、さまざまな規制の解除や税金削減はよいが、破滅的なアイデアもある。自分の会社を経営するように国を動かそうとしており、決して自由市場主義やリバタリアニズムではないと指摘しています。ドル安政策を進めたいようだが、彼の政策はアメリカ国民の貯金を破壊し、輸入品を高価にしてしまう。これは、忍耐の限度を超える重荷を背負わせてラクダの背骨を折ることにもなりかねないと。

Casey氏は金と銀を買うことを薦めています。理由は、同時に他の人の負債にならない唯一のアセットであり、インフレ率の急騰にも破滅的なデフレにも持ちこたえ、政府発行の通貨と違って本当のアセットであるからというものです。

FEDについて:害があるばかりで利がないから廃止されるべき。金利をコントロールするのは最悪極まりない。

現金廃止政策(War on Cash)について:完全に統治者の支配を受けることになり、自由人として受け入れられない。ドル札も使うべきでなかった。昔は1ドルが1/20オンスの金に設定されていたのに、今では変動する抽象でしかない。これは、正気とは思えない犯罪的なアイデアで、反人間的だ。スマートフォンを使う一般の人はキャッシュレスは便利だと言うが、携帯が盗まれたり、アカウントがハッカー攻撃を受ければ元もこもない。キャッシュレスに何のメリットもない。政府を除いては。

USドルについて:問題は、ドルがアメリカ政府の無担保債務であるということ。第3諸国の国民が貧乏になっていくのは、自国の通貨価値が下降していくからだ。こうした国の賢い人たちは、自国の通貨を蓄えず、USドルを保持しようとする。だから、ドルが暴落したときは、もっといろいろな弊害が起こるだろう。次の10年の間に、ドルは世界の準備通貨ではなくなる。ユーロはなくなり、欧州連合は解体するだろう。

金融市場のカオスが起こっても、世界の本当の富はなくなるわけではない。ただ、富の所有者が変わるだけで、そのときに勝ち組の側にいるかどうかが大切だ。




posted by シルバーちゃん at 08:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 世界情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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